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IR法案でポイントとなるMICEとは?

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IR法案は、単にカジノを作るのではなく、観光客の更なる誘致を目的としたものです。その際にポイントになるのが、単なるハコモノリゾートを建設するのではなく「MICE」を作る事です。MICEとは

M=Meeting(研修やセミナー)
I=Incentive tour(報奨・招待旅行)
C=Convention(国際会議・学会・大会)
E=Exhibition(展示会)

という頭文字を取った造語です。各用語を見て分かる通り、法人向けの内容です。MICEとは要するに、出張・ビジネストラベルに向けた機能を持った施設という訳です。カジノというのは、それらビジネス客を仕事が終わってから楽しんでもらう施設の一つに過ぎないのです。

特に重要となるのが、国際会議やイベントを行うための展示会場(見本市会場)となる施設です。「東京ビッグサイトや幕張メッセがあるじゃないか?」と思うかも知れませんが、実はそれらの展示会場は、世界的に見れば小規模で貧相な施設なのです。

世界の見本市会場の面積ランキング(2015年時点)
順位 名称 面積
1位 ハノーバー国際見本市会場 ドイツ 46.6万u
2 中国博覧会会展総合体 中国 40.3万u
3 フランクフルト見本市会場 ドイツ 36.7万u
4 フィエラ・ミラノ国際見本市会場 イタリア 34.5万u
5 中国出口商品交易会琶洲展示館 中国 33.8万u
(中略)
73位 東京ビッグサイト 日本 8.0万u
88位 幕張メッセ 日本 7.3万u
91位 インテックス大阪 日本 7.2万u

東京ビッグサイトの面積は約8万平米ですが、これは世界で73位という規模に過ぎません。世界最大であるハノーバー国際見本市会場(ドイツ)は46万平米以上もあり、東京ビッグサイトの約6倍もあります。中国も近年、国際見本市・会議の獲得を目的に、上海に大型の展示会場をOPENさせています。

国際会議開催国ランキング(2015年)
順位 国名 開催数
1位 アメリカ合衆国 929
2 韓国 891
3 ベルギー 737
4 シンガポール 736
5 日本 634
6 フランス 590
7 スペイン 480
8 ドイツ 472
9 イタリア 385
10 オーストリア 383

★国際会議数データ出所;日本政府観光局(JNTO)

そして世界全体での国際会議の数は増加しています。日本の開催数は世界で5位と、一見悪く無さそうに思いますが、事態は深刻です。同じアジアの韓国やシンガポールに後れを取っているからです。アジアで国際会議を行うとなった時、中国ならいざ知らず、日本とは比べものにならないほど小さなマーケットである韓国やシンガポールが優先されている現状は、非常に問題です。

客単価が大きいビジネス観光客を取り込むのにMICEは不可欠!

シンガポールや韓国は、国際的なハブ都市になることを国の命題にしており、空港や港湾などのハブ化でも日本を凌駕しています。そして両国とも、会議場はMICE機能を意識して作られており、カジノも存在しています。これらの格下国家からMICEのニーズを奪い取ることが、日本の経済成長に繋げる有効な方法になります。

ビジネス客というのは、国家にとって非常に稼ぎの良いお客さんです。何せ「会社の金」で出張に来ているので、節約の概念が薄く、大量に無駄遣い・消費してくれます。観光庁の発表によると、2015年度の訪日外国人の消費額は、観光目的の客が平均46400円ですが、ビジネス目的の客が平均65400円と、約1.5倍も消費が多いのです。

東京ビッグサイトだけではありません。立地も規模も粗悪であるインテックス大阪なども、IR特区の設置と共に作り替え、カジノと共に大規模な国際会議場を建設し、観光客を迎え入れる大勢を整えるべきでしょう。東京(横浜)・大阪・名古屋・福岡の4地域は、単なるカジノリゾートではなく、MICE型のIR特区を作り、法人客の需要を取り込むべきです。

IR法案の根幹となるMICEまとめ
MICEとは、カジノと国際会議場などを併設する施設
・東京ビッグサイトもインテックス大阪も世界的には小規模すぎる
・一般客より消費額が多い
ビジネス客をシンガポールや韓国から奪え!

このように、IR法案で重要なのはカジノの建設だけでなく、国際会議場なども充実させてMICE機能を高め、ビジネス客を獲得する事です。日本は経済規模でも観光資源でも、シンガポールや韓国を凌駕しているので、設備を整えれば必ずビジネス客を取り込めるはずです。

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