株式投資ガイドブック | from マネーガイドJP | |
|
曲がり屋の逆張りで勝てるか!?「曲がり屋に向かえ!」という投資の格言を知っていますか?曲がり屋とは金融の世界、特に株式投資において予想を外しまくる人のことをいいます。つまり、彼らの予想の逆張りや空売りをすることで儲けようという格言です。 有名どころでは北浜流一郎氏は、個人投資家の間では「曲がり屋」と認識されることが多く、北浜先生が買い推奨する銘柄は絶対に買うなとか、空売りすべし!とかいわれることが多いです。著名人では「細木数子の占い」とか「ホリエモンの予想」なども、ネットを中心に一部の人たちの間では曲がり屋と呼ばれているようです。 確かに検証してみると、彼らの予想が見事に外れていて、推奨した業界や企業の株価が暴落した実績も確認されています。しかし、この人たちの発言の逆張りや空売りをするだけで、本当に株で儲けられるのでしょうか? そもそも株の値動きは、短期的には上がる確率も下がる確率も五分五分です。ましてや近年の日本株は下げ一辺倒の相場であり、日経平均は2007年に18000円台を付けたのをピークに、2010年4月現在では11000円前後と4割近くも値下がりしています。 つまりこのような下げ相場の状況下では、ある企業の株価の値動きを予測しても、マイナスになる確率の方がはるかに高かったのです。北浜流一郎や細木数子だけでなく、多くの人の株価予想は外れていたはずです。 投資銀行や著名評論家はポジショントークをするそれに世の中には、自分が売り抜けたい為に「もっと値上がりする!」と発言したり、安値で仕込みたい為に「売り推奨」をする輩も沢山います。Wikipediaには榊原英資氏や藤巻健史氏なども「曲がり屋」の項目に名を連ねていますが、彼ら著名評論家は純粋な相場の予想ではなく、自分に関わってくる利害関係も含めて発言をしている可能性も高いのです。 このように、自分の利益のために、あえて真意と真逆の発言をすることをポジショントークと言います。当たる確率が低くなるのも、ある意味当然なのです。 ゴールドマンサックスのような投資銀行やムーディーズなど格付け会社、そして有名な個人ブログ運営者に至るまで、世の中には自分達が有利に売買するために、ポジショントークをする連中も非常に多いです。彼らは解釈次第では「風説の流布」や「仕手行為」とも言えますが、だからといって彼らが金融商品取引法違反で起訴される可能性は皆無でしょう・・・。 ですから安易に彼らの発言に乗るのは危険ですが、発言の真理が分からないのに、単純に逆張りや空売りするのも考えものです。個人投資家が、相場に影響力を与えられるような著名評論家や、ゴールドマンサックスのような金融強者の連中と、情報合戦をしたところで勝ち目がないのは明らかです。 よく当たる人だからと「猿マネ投資」するのも、また「曲がり屋だから」と逆張りするのも、余りにも浅はかな戦略と言わざるを得ません。株式投資では人の予想などあてにせず、自分で確固たる信念と根拠を持って売買すべきです。
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
マネーガイドJP (C)2014.rh-guide . All rights reserved. |