東京〜北海道(札幌)の飛行機・フェリー・電車の料金比較
東京〜北海道間の交通手段には、飛行機が一般的ですが、電車やフェリーなど様々な移動手段も考えられます。そこで、東京都内から北海道(札幌)までの値段と所要時間を比較してみました。料金は最も安いクラス(飛行機ならエコノミークラス、船は2等客室、など)を基準にしています。
2010年以降、羽田から新千歳空港までの航空便はJALやANAに加えて、格安航空会社(LCC)もスカイマークやエアドゥなどが運行しています。スカイマークの料金はJALなどのおよそ半額ですが、運行本数が少ないことが欠点。しかし格安航空券予約サイト スカイチケット なら、全ての航空会社を横断して空席照会〜チケット購入できるので便利です。
東京〜北海道間の移動手段別料金と所要時間一覧表(2010年5月末調査時) |
交通手段 |
片道料金 |
所要時間 |
購入期限 |
備考 |
飛行機
【JAL・ANA】 |
33600円 |
1時間30分 |
当日OK |
羽田〜新千歳空港の正規運賃
ANAは株主優待券があれば半額! |
格安航空会社
【スカイマーク】 |
14800円 |
1時間30分 |
当日OK |
羽田〜新千歳空港の平時の運賃。格安航空券予約サイト スカイチケット で各社の空席照会が可能です。 |
客船・フェリー
【商船三井フェリー】 |
8500円〜 |
約18時間 |
前日まで |
大洗→苫小牧。2等客室の料金。
大人一人+車一台なら26000円〜 |
夜行バス
【商船三井フェリー乗り継ぎ】 |
9900円〜 |
約26時間 |
事前予約 |
東京駅〜札幌駅間。
夜行バスだが上記フェリーに乗り継ぐ。 |
電車
【寝台特急カシオペア】 |
32320円〜 |
約17時間 |
事前予約 |
ツインルームの大人一人あたり |
電車
【東北新幹線+在来線】 |
約22000円 |
約11時間 |
当日OK |
東北新幹線「はやて」で八戸へ。そこから在来線特急で青函トンネルを渡る。 |
電車
【北海道新幹線+在来線】 |
約31000円 |
約8時間 |
当日OK |
北海道新幹線で函館北斗へ。
そこから札幌は在来線。 |
電車
【青春18きっぷ】 |
4600円〜 |
約2日 |
当日OK |
ムーンライトえちごを使い新潟〜秋田など日本海側経由で丸2日かかる。 |
自動車
【高速道路+フェリー】 |
約4万円 |
約17時間 |
当日OK |
東京〜青森の高速料金が15750円。
津軽海峡フェリーが普通車で20000円〜。
別途ガソリン代が必要(約1000km分) |
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客船(フェリー)では、かつて東京から苫小牧まで直接フェリー(さんふらわあ)が出港していましたが、2007年に廃止になりました。関東圏から北海道までの船は、現在は茨城県の大洗港からしかありません。その大洗から苫小牧までのフェリー(商船三井フェリー)なら、大人一人8500円から、車1台と大人一人で26000円からとなっています。
また、この商船三井フェリーに乗り継ぐ夜行バスもあります。「パシフィック・ストーリー」という夜行バスで、東京駅をバスで出発し、大洗港からフェリーに乗り換え、苫小牧港から再びバスで札幌駅前までの移動となります。約26時間の長旅となりますが、ターミナル駅前からすぐに乗り継げることを考えると、9900円からという値段は破格といえるでしょう。
なお、何故こんなややこしいルートになるのかと言うと、青森〜函館間を結ぶ「青函トンネル」は列車専用になっており、車で北海道に行く為には必ずどこかで船に乗り継ぐ必要があるからです。故に、自家用車で北海道まで行きたい場合、青森まで高速道路で行ってそこから津軽海峡フェリーで北海道に渡る方法もありますが、運転手の負担やガソリン代などを考えると、大洗からフェリーに乗った方が利口かと思われます。
電車で行く際には乗り継ぎも注意が必要
最期に電車での移動。東京から札幌までは、直通列車は「寝台特急カシオペア」などに限られます。東北新幹線「はやて」を利用する場合も青森県の八戸までですので、そこから札幌まで在来線特急に乗り換えて青函トンネルを渡ることになります。時間、費用共に東北新幹線乗り継ぎの方がカシオペアよりも優れています。
※2016年追記;北海道新幹線の開通により、東京駅から北海道(函館)まで直通で行けるようになりました。時間は約4時間で22690円です。但し函館〜札幌間は在来線への乗り換えが必要で、JRの特急で8830円・所要時間は3時間半です。乗り換え時間も併せると、およそ8時間・3万1千円以上が必要となり、明らかに飛行機の方が有利です。札幌までの直通便が出来るまでは、北海道新幹線の利用価値はありません。
番外編として、青春18きっぷで北海道まで行く場合のことも解説しておきます。JRの在来線で北海道まで行こうとしても、太平洋側は岩手県で途切れており、青函トンネル手前の八戸までたどり着くには、岩手で別途料金(約3千円)を支払って私鉄を乗り継ぐか、新潟〜秋田を経由する日本海側ルートを通ることになります。
幸いこの日本海側ルートには、青春18きっぷでも利用できる寝台車「ムーンライトえちご」を活用できます。東京駅を夜に出発してムーンライトえちごで新潟まで入れば、翌日夜には函館まで行くことも可能で、更に翌日の夜までには札幌駅までたどり着けます。但しこのルートの場合、片道で青春18きっぷを2枚も消費してしまう上、函館でどこかで一泊する必要も生じます。またムーンライトえちごは青春18きっぷでも利用できるということで、夏休みなどは貧乏旅行客が殺到して、快適な旅とはいかなくなることも覚悟せねばならないでしょう。
結論としては、電車にせよ船にせよ、わずか1時間半で到着できる飛行機とは、まともに比較するのが馬鹿らしいですね。格安航空券予約サイト スカイチケット なら、LCC各社の空席状況から料金まで全て比較できるので、素直にここから選ぶのが最も経済的です。フェリーや列車は、あくまでその過程も旅の一部として楽しみたい人用だといえるでしょう。
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