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母子家庭向けの利息無しの公的融資制度

母子家庭の場合、生活資金に貧窮するケースが多いですが、それを助成する国の融資制度が存在します。

東京都では「母子福祉資金」、大阪府では「母子寡婦福祉資金」という名称の制度があり、連帯保証人が立てられれば無利息で各種目的の借り入れが可能です。連帯保証人が立てられない場合でも、利息はほとんどの場合年率1.5%なので、民間のローンよりもはるかに有利です(というか、銀行などでは母子家庭にはまず融資は下りません・・・)。

以下は、東京都及び大阪府で実施されている12種類の母子家庭救済用の公的融資制度です。他の都道府県でもほぼ同様の融資制度があるので、詳細はお住まいの自治体にお問い合わせ下さい。

名称 貸付限度額 返済期限 利子
事業開始資金
283万円 7年 無利息
事業継続資金 142万円 7年 無利息
技能習得資金
自動車免許取得は46万円
他は月5万円
20年 無利息
修業資金 自動車免許取得は46万円
他は月5万円
6年 無利息
生活資金 技能習得期間中は月14.1万円
他は月10.3万円
20年 無利息
医療介護資金 医療34万円
介護50万円
5年 無利息
就職支度資金
10万円
(自動車購入が不可欠時32万円)
6年 無利息
修学支度資金
小学校 月39,500円
中学校 46,100円
高校、高専、専修 75,000円
大学、短大、専修 75,000円
など
20年 無利息
修学資金 公立高校・自宅通学で月1.8万円
国公立大学・自宅通学で4.5万円
市立大学・下宿で6.4万円
など
20年 無利息
住宅資金 150万円
災害など特別時は200万円
7年 無利息
転宅資金 26万円 3年 無利息
結婚資金 30万円 5年 無利息

*返済期限は最大の場合で、条件によってはこれより短くなる場合あり。返済方法は年賦・半年賦・月賦より選択できる。また修学及び修学支度の金額は全て月額で、国公立か私立か、自宅通学か下宿か等により詳細は異なる。
*全ての条件等は2009年末時点でのものです。

申し込み時に必要なのは、申込書類の他に戸籍の謄本と世帯全員の住民票戸籍の謄本(発行後3ヶ月以内のもの)など。また申込時の面談で、返済計画を立てる必要もあり、無計画な申し込み者だと融資は認められません。

母子家庭融資の注意事項

注意事項としては、これらの公的融資を既に借りている借金・ローンの返済に充てることは禁止されています。つまり「ローンの借り換え」としては使えないのです。また「就学支度資金」は、学校の入学金を支払う前にしか借りられない等、幾つかの制約事項があります。

また、お役所仕事のご多分に漏れず審査期間が長く、申込みから実際に貸付金が交付されるまで非常に長く待たされます。最短でも1ヶ月、長ければ3ヶ月程度が掛かる事にも注意が必要です。必要な方は、とにかく早めに申し込みをすべきです。


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