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クレジットカードの審査の年収欄は、盛って多めに書くべき?

クレジットカードを作る時には、提出書類などから審査を受ける訳ですが、その時に申し込み書に「年収」を書く欄があります。ついつい金額を「盛って」多めに書きたくなりますが、正直に年収を書くべきなのでしょうか?

一般の人は、年収が高いほど返済能力に余裕があるので、クレジットカードの審査に通りやすいと考えがちです。クレジットカードの申し込みは通常、消費者金融のキャッシングとは違い、年収を証明する書類(給与明細書・源泉徴収票・確定申告書など)を提出しません。年収を多めに書いてもバレないだろう・・・と思いがちです。

ご存知の方も多いでしょうが、個人の借金(クレジットカードやキャッシング・カードローンなど)は、2010年6月から「総量規制」が設けられ、年収の3分の1を超える金額の借り入れは不可能になりました。そのため、年収が多い人ほど借入限度額が多いことになります。ですから、年収欄には実際よりも水増しした金額を書きたくなります。

しかし結論を言うと、クレジットカードの審査の時に、年収を実際よりも盛って申請すべきではありません。多めに偽装していることがバレると、確実に審査に落ち、当分カードを作れなくなりますので、御法度です。

確かにカード会社は、申込人の年収を簡単には調査することはできません。しかし、考えてみて下さい。クレジットカードも、消費者金融やカードローンと同じで、無担保融資な訳です。カード会社は、借り手から何の担保も取らずに、信用力(しかも見積りの)だけで、買い物の代金を立て替える訳です。これはカード会社にとって、非常にリスクの高い融資であることは明白であり、だからこそ金融機関側は借り手の事について、念入りに調査します。正確な年収は分からなくとも、信用情報センターに照会して、借り手の過去の借り入れ・返済の実績は事細かに調べられます。

年収が多いほど審査に通りやすい訳では無い

またクレジットカード会社は、大量の個人情報を持っているので、年齢や勤めている企業によって、かなり正確な年収の推測が可能です。30歳で中小企業勤務なら平均400万円以下とか、50歳で一部上場の大企業勤務なら1千万円を超えるとか、統計的に年収の水準が分かっているのです。

そんな状況下で、カード会社の推測するより遙かに高い年収を自己申告しているような人物は、当然ながら危険人物だとマークされます。30歳で中小企業勤務なら年収は400万円程度が平均だと分かっているのに、600万円とか800万円とか自己申告しても、カード会社に怪しまれるどころか、一発で嘘だとバレるのです。勿論、年収を1割程度増やす位ならバレないでしょうか、その程度盛っても審査には何の影響も及ぼさないでしょう。

そもそも、年収が多いほどカードの審査に受かりやすい訳でもありません。年収が1千万円以上でも、過去に延滞歴があったり、キャッシングなど他での借入金額が多いと、審査で跳ねられやすいです。逆に年収300万円でも、過去のクレジット履歴で延滞などがなく、他社からの借り入れがない人なら、審査に通りやすいです。このことからも、年収を多めに申告することが、無意味であることが分かるはずです。


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