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住宅ローンは絶対に固定金利で借りろ!ご存じのように、住宅ローンには市中金利に合わせて利息が変動する「変動金利」のものと、フラット35に代表される「固定金利」のものが併存しています。2014年現在言えることは、住宅ローンは絶対に固定金利で借りるべきです! 確かに現在、固定金利は変動金利よりも高く設定されています。2014年時点で、住宅ローンの固定金利は平均1.5%ですが、変動金利だと1%を割る水準になっています。しかし変動金利のローンは、将来日本の政策金利(公定歩合)が上げられると、それに併せて金利が上昇します。日本は現在、ゼロ金利政策が取られており、勿論ゼロ以下になることは無いので、金利はこれ以上下がる余地はなく、将来的に「上がるしかない」状態です。 経済学的にみても、日本の金利は将来上がらざるを得ない状況です。日本は長年デフレが続いていますが、国と地方の借金を合わせるとおよそ1000兆円(GDP比2倍!)にものぼり、しかも利息により日々増加し続けています。 デフレが続くと税収が減るうえに、借金の実質負担がより重くなっていくので、政府は是が非でもデフレを止める=インフレにしたいのです。当然ながら、インフレになると金利も上昇していきます。。将来の金利上昇により、変動の方が固定より安い現状が、逆転する可能性が高いのです。 確かに当面の間は、インフレ=金利上昇が起こることは無いでしょう。2007年からの金融危機(サブプライム問題、リーマンショック)で、日本は再びデフレが進行しており、民主党政権も2009年11月には「デフレ宣言」を発表しました。日本は世界で最も景気後退が激しく、利上げは当面先の話になるでしょう。 金利が上昇すれば、借り換え出来ないと自己破産も・・・しかし、住宅ローンというのは30年前後という長期に渡って返済していく構造です。30年もの間デフレが続くとは考えられない(それだと日本が破産してしまう)ので、返済期間中に利上げに遭遇することは間違いありません。 今から新規に住宅ローンを組む人はいうまでもなく、現在ローンの残存期間が20年以上ある人は、固定金利ローンを借りる(借り換える)方が有利になると予測されます。銀行からは、現在の利息が安いということで変動金利を勧められるかも知れませんが、彼らのセールストークに乗ってはいけません。 「現在は安い変動金利ローンで、将来金利が上昇すれば固定金利ローンに借り換えれば良い」という人もいます。しかし、借り換えにも手数料などのコストが掛かる上、様々なハードルを用意して容易に借り換えさせないような仕組みになっています。 またサラリーマンである以上、会社の倒産やリストラなどに合うリスクも否定できませんが、リストラで収入減となればローンの借り換えは絶望的になります。職を失ったようなハイリスクな人に、新たにローンを組ませてくれる金融機関などある訳ないですから、上昇したローン金利で自己破産する可能性も否定できません。 目先の金利の安さに惑わされず、30年掛けて返済するものだという長期視点から考えて、住宅ローンは固定金利で借りるべきなのです。
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