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多重債務から更正する為のローン

複数の消費者金融から融資を受けて、利息で首が回らなくなる「多重債務者」は、全国に117万7千人もいるそうです(借り入れ5社以上のケース、2008年3月金融庁調べ)。借金というのは複利効果が働くので、延滞をしたり借金を借金で返すような多重債務の状況に陥れば、まさしく雪だるま式に借金額が増えて、高い確率で返済不能に陥る羽目になります。

※但し、2010年の改正貸金業法成立以降は、多重債務者の数は減少傾向にあります。

金融庁の調べによると、キャッシング(カードローン)を使う人の理由で最も多いのが「生活資金の不足を補うこと(26%)」となっています。生活資金が少ない貧困層ほど、多重債務に陥りやすい実体がある訳です。

多重債務から抜け出すには、低金利のローンへ一本化・借り換えを行うのがベストですが、このようなハイリスクな人間に低金利で融資をする金融機関はほとんどありません。カードローン会社の中には、債務の一本化のための「おまとめローン」を用意している所もありますが、審査はかなり厳しいにも関わらず、金利もさほど下がらないので、多重債務の更正には繋がりにくいです。

そんな中で、数少ない多重債務者向けの低金利ローンが、生活サポート基金が行う生活再生資金融資です。

生活サポート基金は、多重債務者や生活苦の人達の救済を目的に設立された社団法人(非営利企業)です。生活再生資金融資では、年率12.5%以下という低金利での貸し出しを行っていますので、年率18%の消費者金融からの多重債務を一本化できれば、正にまっとうな生活へと生まれ変わることが出来るでしょう。

審査は厳しいが更正しやすい

但し、生活再生資金融資の借り入れ審査は非常に厳格で、契約率は20%程度だそうです(消費者金融の契約率は約68%)。与信審査として本人と1〜2時間もの面談が行われますし、家族を連帯保証人に付けることが原則とされています。また借り入れ後も、毎月の家計簿の提出などを求められ、コンサルティングで無駄な支出を減らすことなどを徹底指導されます。

このように、消費者金融など一般的なローン会社のように、貸したらそれっきり、払えなくなったら追い込みを掛けて回収、という金儲け主義なスタンスとは一線を画します。生活サポート基金は営利ビジネスではなく、あくまで多重債務に苦しむ人達を手助けし、更正させる為に融資を行ってくれる機関なのです。

多重債務から更正する方法まとめ
・生活サポート基金が行う生活再生資金融資にローンを一本化すべき
・生活再生資金融資は年利12.5%以下
・但し審査は厳しく、連帯保証人も必要
・借りた後もコンサルティングで生活の是正を徹底される

借り入れる側からすれば、金銭面以外の負担や制約が増えますが、本気で借金地獄から抜け出すには、生活スタイルを改め、多少の荒療治を受けることは必要不可欠です。2社以上からの借り入れがある場合、返済に困ればまた別の消費者金融から借りて・・・というのが最悪のパターンであり、そんなことをしていては自己破産へ一直線です。多重債務から抜け出して人生を更正したいと考えるなら、一度生活サポート基金を頼ってみるべきです。


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