株式投資ガイドブック | from マネーガイドJP | |||||||||||||||||||||||||
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個人向け国債と通常債との違い一般の投資家が購入できる日本国債は、機関投資家も売買している通常の国債と、個人向け国債の2種類があります。その二つの違いについて説明します。 関連ページ;個人向け国債のデメリット 通常の国債は債券市場で日々売買されており、株式のように値下がりして元本割れする可能性もあります。元本割れしないように債券のデュレーション(利回り)を計算するなどして売買することは、個人投資家には敷居が高い行為です。よって後述するように、一般の国債は基本的に個人投資家が買うことは出来ません。 個人向け国債とは、個人投資家向けに販売される、絶対に元本割れしない(額面金額で国が買い取りを保証している)安全性と、その代わり様々な制約が付いた国債のことです。 個人向け国債には「変動10年物」と「固定5年物」の二種類があります。利息は文字通りで、前者は実勢金利に沿って変動し、後者は5年間変わることはありません。また前者は1年、後者は2年の中途解約不能期間が設けられています。 解約不能期間が終わった直後に解約しても、固定10年債は直前2回、変動5年債は直前4回分の金利が手数料として引かれますから、いきなりの解約だと実質利回りはゼロになります。
また固定10年の個人向け国債の利息が「通常債の金利マイナス0.8%」というのは、現在の超低金利下では致命的なコスト負担です。では変動5年債の方が優れているのかといえば、元々の金利が固定債よりもかなり低いので、決して優秀な債券という訳ではありません。 逆に、利息の高い通常債が優れているのかといえば、個人が売買するには株式ほど市場が整っていないなどの欠点があり、素人が算入するには障壁が高いです(というより、証券会社から特別な扱いを受けない限り、通常国債の購入はできない)。株式よりも情報が入手しにくいことや、デュレーションの計算負担等もあるので、通常債を個人が買うことはお奨めしないと断言するアナリストもいます。 どちらを選んでも欠点があるという日本国債への投資。しかし一つだけ確実に言えることは、現在(2010年)のような超低金利下では債券は極めて不利であり、どちらの国債も買うに値しない商品であるということです。第22回債(平成22年1月発行)の個人向け国債は、税引き後の利息が0.36%にまで低下しています。 ※追記;2016年には日銀のマイナス金利政策により、個人向け国債の利息は変動・固定共に0.05%にまで暴落しています!しかも税金が掛かるので、実質は0.04%です。100万円購入しても、年間の利息はたったの400円と言うことです。 この程度の金利なら、ネットバンク系の定期預金で幾らでも見つかりますから、わざわざ数年間も換金できなくなるリスクを冒してまで、個人向け国債を買う必要性は全くないと断言できますね。
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