裁定取引とは

2008年01月02日 作成

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裁定取引とは、同一価値のものが地域によって異なる値段が付く場合に、その価格差を利用して転売することで利益を上げる投資手法のこと。英語ではArbitrage(アービトラージ)という。

裁定取引の例をあげると、例えば証券会社Aで1ドル=100円、証券会社Bで1ドル=101円で取引されていたとすれば、まず100万円を証券会社Aでドルに両替すれば1万ドル、それを証券会社Bに持ち込んで再び日本円に両替すれば101万円になります。何のリスクも無く、お金を右から左へ流すだけで、労せずして1万円が稼げることになります。

裁定取引の歴史は、日本では江戸時代にさかのぼります。江戸時代の日本では、金と銀の交換比率は概ね1:5の割合でした。しかし同時期のヨーロッパでは、金銀の交換比率は1:15でした。つまり日本では銀の価値がヨーロッパでのそれと比べて3倍だったのです。つまりヨーロッパから銀を日本に持ち込んで金と交換すれば、それだけで大もうけ出来たのです。

しかし、現代社会では裁定取引で儲けられるケースが出現するのはまれです。そんな簡単に儲けられるのであれば、情報化社会ではあっという間にその方法が広まって、皆が群がってあっという間に使えなくなる運命にあります。だから為替市場にせよ、金などの商品市場にせよ、ニューヨークでもロンドンでも東京でも、それぞれ独立に取引が行われていても、レートはほぼ同じになります。

現在で裁定取引が行われるのは、例えば日経平均のインデックスと日経平均先物に数十円程度の価格差が生じる場合があります。そんな時に証券会社の自己売買部門や一部の投機筋などが群がり、大量の取引額でわずかな価格差から利益を上げようとすることなどがあります。これなども、価格差が生じればすぐにその差が埋まるように価格変動が起こりますから、少なくとも一般の投資家が裁定取引で儲けられる機会はまずありません。

裁定取引について 作成者:guider : 2008年01月02日 04:28

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