貸し剥がしとは

2008年09月20日 作成

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貸し剥がしとは、銀行などの金融機関が融資先に対して、期限前なのにローンの返済を迫るなどの強引な取立て手法の事をいいます。

銀行が好況時に、融資先の状況を精査せずにずさんな融資を行うと、不況時に回収不能(不渡り)となり、銀行の経営が悪化します。すると銀行は、本来はローンの延滞などを行わない優良な顧客に対しても、損失補てんの為になるべく早くローンを回収しようとします。そして銀行は「次回の貸付を行わないぞ!」と脅しをかけるなどして、期限前に返済を迫ったり、ローン金利の上乗せを行ったりという強引な手段に出ます。

これが原因で、本来は健全な経営を続けていた企業が資金繰りに貧窮することになり、倒産が増えるなどの悪影響が出ます。つまり貸し剥がしは、健全であるはずの企業にまでとばっちりが及ぶ点に大きな問題があります。

貸し剥がしは極めて悪質な融資であり、国の経済を悪化させる諸悪の根源だといえます。特に商工ローンでは、過激な取り立てを伴う貸し剥がしが横行して、大きな社会問題になりました(商工ローンの危険性)。その為、金融庁も[貸し渋り・貸し剥がしホットライン]という対策相談窓口を設けるなどして、金融機関が貸し剥がしを行わないよう対策を講じる姿勢を見せています。

日本では、バブル崩壊後の90年代に貸し剥がしが横行し、中小企業の倒産が相次ぎ、景気の悪化に拍車を掛けました。2007年後半あたりから、サブプライムローンによる信用収縮が起こり、アメリカでも金融機関による貸し剥がしが横行し始めたようです。

サブプライムローン自体はノンリコースローンなので、借り手は物件を手放せば借金はチャラになります。しかしサブプライム問題で金融機関が多額の損失を抱えたので、中小企業向けの融資を縮小する動きが顕著になりました。

不況になれば銀行が融資を縮小するのは、彼ら自身の防衛本能ですから、貸し渋りを解消するのは難しいでしょう。しかし、一旦貸し付けた融資を無理矢理回収する貸し剥がしは、決してあってはならないことです。

貸し剥がしについて 作成者:guider : 2008年09月20日 19:44

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