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神戸市の健康保険料がダントツで日本一高い理由

国民健康保険料が、住んでいる地域によって違う事はご存知でしょうか?

所得税や住民税は、全国どこに住んでいても同じなのに、国民健康保険料には差がある事を、意外に思う人は多いでしょう(住民税はわずかに差が出る場合があります)。自営業者や退職世代の人が加入する「国民健康保険」の掛け金の計算方法は、年齢・収入・家族構成などを基に算出されますが、運営母体は各市町村であり、保険料の計算式も異なる事が、金額が違う理由です。

30代独身で年収400万円の人を例にすると、国民健康保険料の全国平均は年間27万253円です。これが日本一安い愛知県大府市の場合、国民健康保険料は14万6640円と、全国平均のほぼ半分で済むのです。

逆に、国民健康保険料が日本一高いのは兵庫県神戸市で、その金額は何と54万1090円!これは全国平均の倍以上であり、最も安い大府市と比較すると約4倍にもなるという驚きの値段です。日本で二番目に国民健康保険料が高い、徳島県阿波市でも42万5215円ですから、神戸市だけダントツに高額です!
※追記;広島市も神戸並に高いという情報を頂きました。現在確認中です。

順位 市町村 金額
日本一高い 兵庫県神戸市 54万1090円
二番目に高い 徳島県阿波市 42万5215円
全国平均 27万253円
日本一安い 愛知県大府市 14万6640円

では何故、神戸市はこんなにも国民健康保険料が高いのでしょう?神戸市側は、財政難の大きな理由として、1995年に起こった阪神淡路大震災の復興費用がかさんだ事を挙げています。しかし、神戸市の国民健康保険料が高い本当の理由は、財政状況の悪さにあると言われています。

神戸空港や地下鉄海岸線の負債などで財政悪化

神戸市が財政難に陥った理由の一つが、神戸空港の失敗です。関西には、伊丹空港、関西空港、そして神戸空港と近隣に3つもあり、それぞれが需要を食い合っているのです。特に、後発である神戸空港の利用客は非常に少なく、当初は年間400万人の利用客を見込んでいたものの、2013年度の利用客は232万人と、ほぼ半分程度の実績に終わっています。そのため、現在の神戸空港は、廃港や統合が検討されているような状況です。

そして、神戸空港と同じく不採算事業となっているのが、神戸市営地下鉄海岸線です。海岸線は他の路線へのアクセスも悪く、沿線に目立ったスポットなども無いため、利用客は極めて少ないです。2001年の開業から12年間の累積赤字は、890億円にも上っています。

こうした不採算事業の補填を理由として、神戸市の国民健康保険料は高めに設定されているのです。神戸市と似た事例としては、財政破綻寸前の大阪府泉佐野市も国民健康保険料が36万6570円と、全国平均を10万円近く上回る高さになっています。

神戸市の国民健康保険料が日本一高い理由
神戸空港や地下鉄海岸線など、不採算な公共事業で市の財政が悪化しているから。

日本は国民皆保険制度を提唱しており、全ての人が国民健康保険や社会保険など、何かしらの公的健康保険に加入する事が義務付けられています。その義務である国民健康保険料が、済んでいる地域によって(それこそ道を一本隔てただけで)年間で何万円も差が出ることは、ぜひ知っておきたい事実です。引越しする際は、家賃だけを気にするのではなく、国民健康保険料なども含めた、総合的な出費を考えて判断すべきでしょう。

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