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マクドナルドのポテトは健康的な食べ物だった!

ファストフードの食品と言えば、安くてそこそこ美味しいけど、健康にはあまり良くないというイメージを持っている人は多いでしょう。特にマクドナルドは、2014年に消費期限切れの鶏肉を使用していた問題が発覚して以来、多くの消費者から敬遠されるようになり、売上が激減しています。

そんなマクドナルドですが、定番商品のポテト(マックフライポテト)が、実は意外に健康的な食べ物であることはあまり知られていません。

健康的と考えられる理由の一つが、塩分の少なさです。マクドナルドのポテトは、結構塩味が効いているように感じますが、公式サイトに掲載されているデータによると、マックフライポテトLサイズ(171g)の塩分は0.8gしかないのです。Mサイズ(135g)で0.6g、Sサイズ(74g)だとはわずか0.3gしかなく、外食メニューとしては非常に塩分が少ないのです。

マクドナルドのライバルチェーン店であるモスバーガーのフレンチフライポテトの塩分は、Sサイズ(90.5g)で0.6g、Lサイズ(150.9g)で1.1gです。一般的にポテトは、表面に塩をまぶしているので、量が少なめでも塩分を感じやすいのです。それでも、モスバーガーのポテトはマクドナルドより塩分が多い訳です。

また、即席麺の代表である日清のカップヌードルは、1食当たりのナトリウムが1.9g(塩分換算では約4.8g)も含まれています。そしてカップヌードルはインスタントラーメンの中ではまだ控えめな方で、1食で7グラム以上の塩分が含まれている商品も多数存在します。

厚生労働省による、18歳以上の1日あたりのナトリウム(食塩相当量)目標摂取量は、男性が8.0g未満、女性が7.0g未満となっています。塩分摂取量が多くなると高血圧に繋がるとされており、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こす危険性が高まるとされています。カップヌードルは、一個食べるだけで塩分は1日の目標摂取量の半分以上になりますが、マクドナルドのポテトは目標値の10〜20分の1程度しかありません。

このように、塩分〜血圧抑制という観点から見れば、マクドナルドのポテトは比較的健康的な食べ物だといえるのです!

塩分控えめでカリウムも豊富なので、高血圧の予防に有効!?

そしてカリウムや食物繊維の多さも、マクドナルドのポテトが健康的だと言える理由です。マックフライポテトLサイズのカリウム含有量は1101mg、食物繊維は6.1gも含まれています。これは、一般的な食品の中ではかなり多めの数字で、特にカリウムが1000mg以上も一気に取れる食品は滅多にありません(私は他に知りません)。

食物繊維は便通を良くし、またカリウムは塩分が体内に留まるのを防ぐ働きがあります。共に血圧が高まるのを抑制する効果が期待できるのです。つまり、身体に悪いというイメージがあるマクドナルドのポテトは、意外にも高血圧患者には有効な健康的な食品とも考えられるのです。

とはいえ、マクドナルドのポテトは塩分やカリウムなどはともかく、カロリーは249〜571kcal、脂質は13.2〜30.4gもあり、食べ過ぎると肥満に繋がる可能性は高いです。映画「スーパーサイズ・ミー(※1)」が、マクドナルドの食べすぎが健康を害するという実証をした事は有名です。あくまで高血圧患者にとっては意外と健康的だよというだけで、食べ過ぎが良くないことはいうまでもありません。

※1;モーガン・スパーロックという男が、1ヶ月間3食全てをマクドナルドのメニューのみを食べ続け、10キロ以上太ったり、様々な健康悪化を招いた事をドキュメンタリーにした映画。但し余りに極端すぎる設定なので、ファストフード界への逆ステマだとも揶揄する声もある(参考)。

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